二重あごやブルドッグフェイスは、顔のたるみの末期症状です。「なんだか目元がたるんできたかも・・・」と感じるくらいなら、まだまだ初期の症状だと言えるでしょう。
私が究極にたるんでいた頃は、立派なブルドッグフェイスになっていました。「トレーニングをやるにしても、ここまで来てしまったら表情筋だけ動かしていても改善しないだろうな・・・」と思った私は、首も鍛えることにしました。そこで注目したのが「広頸筋(こうけいきん)」という筋肉。
今回は、広頸筋の役割と鍛える方法をご紹介します。また、私がこの方法を半年続けて感じた効果をビフォーアフター写真で公開してしますので、参考にしてくださいね。
この記事でわかること
- 二重あご、ブルドッグフェイス解消に役立つ広頸筋エクササイズのやり方
この記事のポイント!
- 広頸筋(こうけいきん)と言う首の筋肉が衰えると、フェイスラインのたるみやクビのシワの原因に
- デスクワークなどでうつむいた姿勢の多い人は要注意。エクササイズで積極的に鍛えよう。
目次
広頚筋(こうけいきん)とは?
「広頸筋(こうけいきん)」とは?
「広頸筋(こうけいきん)」とは、首からフェイスラインにかけて付いている筋肉で、この筋肉が衰えたり凝り固まったりしていると、フェイスラインが徐々にたるんできます。
「イー」と発声するようにして思いっきり力を入れると、首の皮膚が広がり、鎖骨の上の皮膚やバストまでが動くのが分かると思います。
このときに動いている筋肉が広頚筋です。
最も浅い所にある筋肉で皮膚と密接に結合しているため、鍛えればすぐに効果が出そう。
フェイスラインを引き締めたいなら、顔の筋肉だけトレーニングしていても効果は薄いですよね?
フェイスラインは首とつながっていますから、引き締まったフェイスラインを取り戻すためには首の筋肉を鍛えることも大切です。
広頚筋が衰えるとどうなる?
二重あご・ブルドッグフェイスに・・・
広頸筋を使う機会が少ないと、筋肉は使われなくなったと判断し、動きを止めて収縮してしまいます。
この筋肉が収縮すると、つながっている頬周りの筋肉が下に引っ張られて下がってしまい、顔全体がたるんできます。
首のしわの原因にも・・・
広頸筋が弱って頬の筋肉が下がると、頬から首の皮膚までが雪崩を起こした状態になってしまいます。
そうすると、首の皮膚もたるみ、くっきりとしたしわが出るようになります。
首のしわを気にして、専用の化粧品でケアしている人もいるかもしれません。しわができると、原因としてまず考えるのが皮膚の老化なんですよね。ですから、まずは化粧品でなんとかしようとします。
ですが、広頸筋の収縮をどうにかしなければ根本的解決はできません。
専用の化粧品を使っているのに、一向に改善されないという人は、皮膚の老化ではなく、筋力の低下が原因かもしれません。
むくみが発生して大顔の原因に
広頸筋の周りにはたくさんのリンパ節があります。ですので、広頸筋が凝り固まるとリンパがスムーズに流れなくなり、むくみの原因となってしまいます。
エクササイズで広頸筋をしっかり動かすことで血行がよくなり、顔のむくみ解消にも役立ちます。
むくみやすい人は、リンパマッサージとあわせて首を伸ばすエクササイズをすると良いと思います。むくみが取れればそれだけで小顔効果が得られますよ!血色が悪いという人にもおすすめです。
スマホやPC作業でうつむいた姿勢が多い人は要注意
スマホやPCを操作していると、知らず知らずのうちに前かがみの姿勢になってしまいます。その状態では首が伸びきらないので、広頸筋が使われません。
スマホやPC操作以外でも読書や料理など、うつむく姿勢をとることはとても多いですよね。ですので、かなり意識しないと広頸筋は使われなくなってどんどん筋肉が収縮してしまいます。
一日の生活を思い浮かべてみてください。上を向いている時間なんて、ほとんどないと思いませんか?私は意識してエクササイズをするまでは、起きてから寝るまでほとんど首を伸ばす動作をしていませんでした。
フェイスラインの崩れを解消したいと思ったら、顔の筋肉だけ動かしていてもどうにもなりません。まずは、使われずに収縮してしまった広頸筋をどうにかする必要があるんです。
そうは言っても、一度縮んでしまった筋肉が元通りになるの?と不安になる人もいるかもしれませんが、大丈夫です。筋肉は何歳からでも鍛えることができます!
一度収縮してしまった広頸筋も、簡単なエクササイズで元通りにすることができますよ!
広頸筋のエクササイズのやり方
広頸筋のエクササイズ(1)「アイーン」
広頸筋のエクササイズ(1)
- 背筋をピンと伸ばして正面を向きます。
- 5秒間かけてゆっくりと真上を向きます。
- その状態で、下アゴと下唇を押し出して5秒間キープ。(「アイーン」をイメージすると上手くできます。)
- 最後に5秒間かけてゆっくりと顔を下げ、元の状態に戻します。
これを1日3回繰り返し行いましょう。
ポイント
背筋を伸ばしてやるというのがポイントです。猫背の姿勢で行うと、十分に広頸筋を鍛えることができません。
うつむいた姿勢が多い人は、鎖骨も凝っていることが多いですが、このエクササイズは鎖骨の凝りもほぐしてくれます。凝りがほぐれる感覚がとても気持ち良いので癖になるはずです。
広頸筋のエクササイズ(2)「イー」
もうひとつのエクササイズはすごく簡単です。
広頸筋のエクササイズ(2)
正面を向いて「イー」という口の形にするだけです。
口角をしっかりと上げて「イー」と言うと、首の筋肉が大きく動き、バストまで引きあがるのが分かると思います。
これを暇なときに「イー、イー、イー」と繰り返すだけでエクササイズになります。
これなら簡単ですね。トイレに入っている時の習慣にしてみてはいかがでしょうか。ただし、肌が潤った状態で行う必要があります。肌が乾燥している状態でやると、ほうれい線ができてしまったり、悪化してしまったりするので注意しましょう。
私は、乾燥した状態でこのエクササイズをやりすぎたためか、ほうれい線が悪化してしまったので一時お休みしてました。若い人ならハリと弾力があるので、いつやっても大丈夫だと思いますが、肌の衰えが気になる人は、くれぐれも保湿をきちんとした状態で行いましょう。クリームやジェルをほうれい線部分に付けてから行うと安心です。
効果をビフォーアフター写真で検証!
エクササイズを始めて半年が経過しましたので、ビフォーアフター写真で効果を検証してみたいと思います。
フェイスラインがスッキリ!
対策前は二重あご・ブルドックフェイスが目立ちます。それが、ケアを始めて半年経過したころには、かなり解消されてきました。これは、舌回しや舌トレーニングといった他のエクササイズとの相乗効果もあるのですが、収縮していた広頸筋が回復したことも良い影響を与えたのだと思います。
何しろ、対策前までは、首の前側を伸ばす機会なんて全くない状態で、常に「縮み首」になっている状態でしたから。広頸筋の収縮が解消されたことで、下へ下へと引っ張られていた頬の筋肉が正しい位置に戻り、フェイスラインがスッキリしてきました。また、首を良く動かすことでリンパが刺激され、むくみが解消されたことも良い影響を与えたようです。
ちなみに、体重は変わっていません。広頚筋の収縮がいかにフェイスラインに影響を及ぼすかというのがお分かりいただけると思います。
胸鎖乳突筋ストレッチとの相乗効果でデコルテラインがスッキリ!
ビフォーアフター写真をご覧いただくと、デコルテラインがかなりスッキリしたのがお分かりいただけるかと思います。対策前は、首の前側が縮んで凝り固まった状態ですが、アフター写真では、縮こまっていた広頸筋が伸びたせいか、首が長くなっていますよね?鎖骨も浮き出るようになりました。
また、たるんで首に深い横ジワができていたのが、だいぶ薄くなっています。胸鎖乳突筋をほぐすストレッチも一緒にやっていたので、それとの相乗効果もあると思います。
まとめ
フェイスラインがたるんで、二重あごやブルドッグフェイスになってしまうのは、広頸筋の収縮が原因のひとつです。ストレッチで収縮した筋肉をほぐしてあげると、フェイスラインがスッキリして小顔になるだけではなく、デコルテラインも美しくなります。さらに、バストアップもできるというおまけ付き。見た目年齢がかなり下がって若返るはずです。
フェイスラインの崩れというのは、化粧品による表面のケアだけで対処できるものではありません。表情筋はもちろんですが、首のケアもしっかりと行うようにしましょう。
また、胸鎖乳突筋という筋肉もフェイスラインの崩れや首のしわと関わりがあるので、この筋肉も同時にケアしてあげると良いですよ!
胸鎖乳突筋をほぐすエクササイズで顔のたるみと首のしわを解消する
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