日焼け止めの正しい塗り方をおさらい

紫外線は体を酸化・糖化させて、老化を進めてしまう大きな原因のひとつです。

肌の老化のは加齢よりも、紫外線による「光(ひかり)老化」の影響が8割を占めているというのは有名ですよね。

オゾン層が破壊されて地上に降り注ぐ紫外線の量は年々増加してきているので、ますます徹底した紫外線対策が必要になってきます。

そこで今一度確認すべきなのが日焼け止めの塗り方です。

しっかりと塗ったつもりでも、日焼けしてしまっていたという場合は、正しい使い方ができていない可能性が高いです。浴びた紫外線はじわじわと肌の老化を進めてしまうので、日焼けした自覚がなくても、老化は進んでいるかもしれません。

せっかくの努力が無駄にならないよう、正しい日焼け止めの塗り方とコツを、改めて見てみましょう!

顔への塗り方のポイント5点

(1)量をケチらない

日焼け止めの使い方で一番間違えやすいのが量です。多くの人が、日焼け止めを使う量が少なすぎるため、正しく使えていません。

最近の日焼け止めはよく伸びるようになっているため、ごく少量で済ませている人が多いと思いますが、日焼け止めというのはある程度厚みがないと紫外線をカットすることができないんです。

日焼け止めに表示されているSPFやPAといった数値は、肌に1平方センチメートルあたり2mgを塗ったときに発揮する力をあらわしたものです。

ケイコ先生

具体的な量であらわすと、手のひらに出した場合、ミルクタイプだと1回500円玉くらいの量が必要になります。

これだけの量を毎回使えていますか?適量を使えてなかった場合は、これまでの努力が無駄だった可能性もあり得ます。

(2)重ね塗りをする

500円玉くらいの量が適量だと言っても、この量は結構多いですよね?

この量を一度に顔に塗ってしまうと、べたついたり、白浮きしたりしてしまって、そのあとのメイクもうまくできません。

"no-img2″
まめ

2度くらいに分けて塗ると良いですよ。
まずは一度、ベースとして顔全体に塗って馴染ませます。
その後で、額・頬骨・鼻の頭・あごといった日焼けしやすいパーツに重ね付けしていきましょう。

(3)伸ばさないで優しく叩くように馴染ませる

  1. 手に日焼け止めを半量とったら額、両頬、鼻、あごの5点におきます。
    (この日焼けしやすい場所に最初に置くことで、厚みを出して、紫外線をしっかりカットできるようになる)
  2. 内側から外側に向かって丁寧に塗っていきます。
  3. もう半量を再度手に取って、日焼けしやすい5点に重ね塗りします。
    ほかにもシミが気になる箇所があれば、そこにも重ね塗りしておきましょう。

日焼け止めの塗り方をイラストで説明

ケイコ先生

塗るときのポイントは、ぐいぐいと伸ばすのではなく、ポンポンと優しく叩くように馴染ませるという点よ。

毛穴やしわなどの細かいくぼみの部分にまでしっかりと日焼け止めが入るように塗らないと、塗りムラができて、きちんと紫外線をカットできなくなります。

ミルクタイプは叩くように馴染ませるのは難しいかもしれませんが、毛穴やしわなどの隙間にもきちんと日焼け止めが入ることをイメージして、細かく手を動かしながら丁寧に塗っていきましょう。

(4)化粧をする時は順番にも注意

まめ

メイクをする場合、日焼け止めはどのタイミングで塗れば良いの?
化粧下地の前なのか後なのかがよく分からなくなるのよね・・・

ケイコ先生

基本は、スキンケの後。ファンデーションを塗る前に日焼け止めを塗るのが正しいわ。
つまり日焼け止めが先で、化粧下地はその後。

以下の順番で塗るようにしましょう。

  1. 化粧水・美容液・乳液などのスキンケアアイテム
  2. 日焼け止め
  3. 化粧下地
  4. ファンデーション

日焼け止めと化粧下地の順番で一番悩むと思いますが、化粧下地の後に日焼け止めを塗ってしまうと化粧崩れの原因になるので注意しましょう。

いろいろ塗るのが面倒な場合は、日焼け止め効果のある化粧下地や、日焼け止め・化粧下地・ファンデーションの機能を兼ね備えたBBクリームなどを使うと楽になります。

(5)塗り直しを忘れずに!

日焼け止めを朝塗ったきり、一度も塗り直さずに夜まで過ごすというのも、やってしまいがちな間違いです。

日焼け止めは付けた瞬間から時間の経過とともに効力が弱くなっていきます。

つまり、こまめに塗り直さないと効果を維持できないということ。

2~3時間ごとに塗り直すようにしましょう。

できればベースメイクを落として日焼け止めから塗り直すのが理想ですが、そんな時間がないという場合がほとんどですよね。

ケイコ先生

時間がない場合には、

  1. ふき取り化粧水や乳液を馴染ませて軽くファンデーションを落とす
  2. 日焼け止めを塗り直す
  3. ファンデーションを塗り直して化粧直し

という方法が便利でおすすめです。

それもできないという場合は、スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めを上手に利用すると良いでしょう。

SPF50やPA++++といった数値が高いものにこだわっている人もいますが、数値の高いものは肌への刺激が強いのであまりおすすめではありません。

"no-img2″
まめ

日常生活で浴びる紫外線なら、SPF15、PA++くらいのもので十分なんですって。
このくらいのものをこまめに塗り直したほうが肌への刺激を 抑えつつ、紫外線もしっかり防ぐことができるそうよ!

体への塗り方のポイント

顔のUVカットは頑張っていても、体に塗り忘れていたら完璧とは言えません。顔と体の肌の色に差ができてしまった!ということがないよう注意して塗り忘れのないようにしましょう。

首・デコルテ

首に日焼け止めを塗るときには、あごを上げて、上から下に伸ばしていきます。
しわの間にもしっかりと日焼け止めが入るよう、手のひらで包み込むようにして横方向にも手を動かして塗ってください。

首への日焼け止めの塗り方の説明図襟の形に日焼けしてしまわないよう、デコルテまできちんと塗ります。
あごの裏、耳の下、耳の裏、うなじなどは忘れてしまいがちなポイントなので、注意が必要です。
日焼け止めの量は、顔よりも少し多めが良いでしょう。

腕・足

腕や足は塗る面積が広いので、日焼け止めを容器から直接肌に乗せてしまいましょう。
1本線を描くように肌に乗せ、そこからくるくるとらせんを描くように馴染ませていきます。
顔と同様、量はケチらずちょっと多めに使いましょう。
サンダルを履いている時には、足の甲や足の指もお忘れなく。
肘の内側や膝の裏などの関節部分も塗り忘れが多い箇所なので、注意しましょう。

まとめ

  • 紫外線は老化を進めてしまう大きな原因なので、日焼け止めを正しく使って、しっかりと紫外線をカットする必要がある。
  • 顔への塗り方のポイントは、下記のとおり。
    (1)量をケチらない
  • (2)重ね塗りをする
    (3)優しく叩くように馴染ませる
    (4)化粧をする時は順番にも注意する
    (5)こまめに塗り直す
  • 首に塗るときには、しわの間にも日焼け止めがきちんと入るように塗る。
  • 足の甲や足の指、肘の内側や膝の裏などは塗り忘れが多い箇所なので注意する。
"no-img2″
まめ

紫外線対策は美肌の基本ですが、日焼け止めを正しく使えていない人も案外多いようです。

せっかく日焼け止めを使うのですから、正しい使い方をマスターして、しっかりと紫外線を防いでいきましょう!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

ページ上部へ戻る