プリプリ肌にはコラーゲンの量を増やすよりも代謝をアップさせることが大切

個人差はありますが、「最近肌にハリとツヤがなくなってきた・・・」と感じるのは30代後半くらいからではないでしょうか?慌ててコラーゲンサプリを飲み始める人もいると思います。

ですが、コラーゲンの量は20代と60代ではそれほど変わらないそうです。だとしたら何故肌老化が起こるのかというと、コラーゲンの質が劣化するからです。年を取るほどに、柔らかく新しいものよりも硬くて古いコラーゲンの方が多くなってきます。

ということは、プリプリ肌を保ちたいなら、コラーゲンの量を増やすよりも代謝を促して「古いコラーゲンを残さない」ことが大切だということになりますよね?どうすれば、代謝回転をアップさせることができるのでしょうか?

肌のハリや弾力って一体何からできているの?

そもそも肌のハリや弾力って一体何からできているのでしょうか?

私たちの体を構成する内臓や血液、筋肉の主成分はたんぱく質であり、皮膚も同様です。肌のハリや弾力、ツヤというのは、一番外側の表皮の奥にある真皮層の状態にかかっています。

真皮層には網目状に張り巡らされたコラーゲンとその網目部分をつなぎとめるエラスチンがあり、どちらも材料となるのはたんぱく質です。そのコラーゲンの網目の中に糖質でできたヒアルロン酸が存在しており、網目の空間を維持しています。

さらに表皮の一番外側にある角質層にはセラミドという細胞間脂質があって、肌の水分が蒸発したり、外部刺激によって損なわれたりするのを防いでくれるという仕組みです。

ヒアルロン酸やセラミドも大切ですが、肌のハリや弾力の土台となっているのは、たんぱく質だということになります。

コラーゲンの量は加齢で減るって本当?

女性は「コラーゲン」という言葉に敏感ですよね?サプリメントを摂取したり、贅沢してフカヒレの姿煮を食べてみたりと必死です。

その背景にあるのは、「若さを維持したい」という思いです。つまり、年齢を重ねるとともにコラーゲンは減少していくと思っているということ。「25歳はお肌の曲がり角」とも言いますしね。

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まめ

しかし、意外にもコラーゲンの量というのは、年をとっても変わらないんです。60代になっても20代の頃とほとんど変わらない量があるそうです。

そうは言っても、若い人の肌やツヤツヤのプルプルですし、40代の肌にはシワやたるみが出てくるのは事実です。その違いは、なんなのでしょう??

コラーゲンの量は変わらないのに肌にハリがなくなるのは何故?

20代と60代ではコラーゲンの量にさほど変わりはありません。それならなぜ、20代の頃の肌のハリや弾力は失われてしまうのでしょうか?

その理由は、コラーゲンの量ではなく質にあります。実は一度合成されたコラーゲンは壊れにくく、代謝が遅いんです。その寿命はなんと15年とも20年とも言われているほど。

ただし、古いコラーゲンは分子同士が結合して硬くなり、弾力を失ってしまいます。硬くなったコラーゲンは分解されにくいので、肌にそのまま残ってしまい、ハリや弾力が失われていくというわけです。

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まめ

量は変わらなくても、年を取るにつれて、硬くなった古いコラーゲンの比率が増していくことで肌の質が低下してしまうんですね。

ということは、代謝をアップさせて、古いコラーゲンが残らないようにすれば、ハリや弾力のある肌を保てるということになります。具体的にはどうすればいいのでしょうか?

コラーゲンの代謝回転をアップさせるにはどうすればいい?

コラーゲンの代謝回転をアップさせて不要な老化を阻止するためには、動物性たんぱく質をバランス良く組み合わせて食べることと、低脂質食を心がけることが大切です。

アミノ酸スコアの高い良質なたんぱく質を十分に摂取し、低脂肪の健康的な食生活を心がけていれば、新しく柔らかいコラーゲンの合成が促されるので、それが代謝アップにつながります。

サプリを飲むのも良いのですが、まずは私たちの体を作っている材料である毎日の食生活を見直すことでも老化を阻止することができますよ!

たんぱく質不足に注意!

コラーゲン生成のピークは35、6歳だと言われていますが、40代、50代になっても生成することができます。ただし、生成スピードが遅くなってくるので、若い頃よりも量は減ってきます。

そこで注意したいのが、たんぱく質不足。まともにたんぱく質を摂っていても若い頃よりもコラーゲンの合成量は減ってくるのですが、1日でもたんぱく質が不足すると、合成量はガタ落ちします。

ダイエットで肌がボロボロになるのは、このような理由からだったんですね。40代になって過激なダイエットをすると、老化がますます進んでしまうので注意しましょう。

油の摂り過ぎは逆効果

脂質の摂り過ぎも良くありません。コラーゲンの合成を促して代謝アップさせるには、動物性たんぱく質が不可欠ですが、同時に口に入れることになる脂質を過剰に摂ってしまうと、合成量が落ちてしまいます。

これは、脂肪細胞から分泌される善玉物質であるアディポネクチンが減ってしまうことが原因です。アディポネクチンが減るとコラーゲンの合成に関わる物質も減ってしまうんだそうです。

お肉を食べるなら、たんぱく質の量が豊富で低脂質のささみや鶏むね肉などが良いでしょう。また、脂質は脂質でも、青背に含まれるEPAにはアディポネクチンを増やす作用があるので、アジやイワシ、サバ、サンマなどの魚を積極的に食べるようにしたいですね。

大豆がコラーゲンの合成を助ける

コラーゲンの合成を促す物質は内臓脂肪が増えると減少してしまいます。大豆ペプチドは内臓脂肪が必要以上に増えるのを防いでくれるので、動物性たんぱく質だけではなく、豆腐、納豆などの植物性たんぱく質も一緒に摂るようにしましょう。

手軽なのが鍋。お肉やお魚に加えて豆腐も具として入れると完璧です。

たんぱく質不足はヒアルロン酸の合成量にも関係している

コラーゲンの量は加齢によってあまり変化しませんが、肌の潤いを保つヒアルロン酸は40代になるとガタ落ちします。肌の質を保つためには水分量も大きく関わっているので、ヒアルロン酸が激減すると潤いがなくなり、カサカサ、シワシワの肌に・・・

ヒアルロン酸はコラーゲンと違って代謝スピードが早く、半日から数日で代謝されます。このヒアルロン酸は、1日でもたんぱく質の量が不足すると合成量がガクッと減ってしまうそうです。ヒアルロン酸は糖質なのに、たんぱく質が関係するの?と疑問に思ってしまいますが、ヒアルロン酸を生成する酵素がたんぱく質なので、たんぱく質が不足すると、肌の潤いまで失われてしまうんです。

糖質の摂り過ぎに注意!

糖質を摂りすぎると、糖化を起こし、コラーゲンが劣化しやすくなります。炭水化物や甘いものの食べ過ぎには注意しましょう。

中高年こそ積極的に動物性たんぱく質を摂る必要がある

お肌をプリプリにしたければ、コラーゲンの代謝回転スピードを速くする必要があり、そのためにはたんぱく質は欠かせません。植物性たんぱく質ももちろん必要ですが、必要なたんぱく質を効率良く摂れるのは、やはり肉や魚などの動物性たんぱく質。

人の体は約1万種類のたんぱく質でできていて、その30分の1が毎日古いものから新しいものに入れ替わっているそうです。ですから、健康な体を維持するだけのためにも、十分な量を摂取する必要があります。ハリのある肌を保ちたいなら、なおさら意識して摂取する必要がありますね。

40代になると代謝が落ちて太りやすくなるため、ダイエットに励む人も多いと思いますが、サラダばかり食べるようなダイエットは厳禁です。中高年こそお肉やお魚などの動物性たんぱく質を積極的に摂る必要があります。

サラダとおそばとお豆腐・・・なんてメニューでは、必要摂取量の半分も摂れないでしょう。身長や体重によって変わりますが、1日の必要摂取量は、50~60グラムだと言われています。これは大体鶏のささみ6本分に相当します。結構な量ですよね?

体を作っているたんぱく質は毎日入れ替わっているので、不足すると体の機能が低下して老化が進んでしまいます。肌老化はもちろんですが、筋力が低下することにより、将来寝たきりになる可能性も・・・

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まめ

ハリ・ツヤ・弾力のある肌を保ち、いつまでも元気でいるためには、たんぱく質が不足しないよう注意することが大切なんですね。

まとめ

肌老化が気になりだすと、まず「コラーゲンサプリ!」と思ってしまいますが、毎日の食事で十分なたんぱく質を摂取することが最も大切です。

40代、50代になると、若い頃よりも合成できる量は減ってきますが、良質なたんぱく質を摂取することで、コラーゲンの代謝を促進することができるので、老化スピードを遅くすることができますよ!

計算してみたら私もたんぱく質の量が足りていなかったようなので、食事を見直し、不足しそうな日はサプリで補うようにしたところ、肌にツヤが出てきました!あまり質の良くないコラーゲンサプリを飲むくらいなら、その分のお金で良いお肉やお刺身を食べるほうが効果的だと思います。

40代になると若い頃のような食欲もないので、軽いメニューで済ませてしまいがちですが、たんぱく質はしっかりと摂るようにして、不要なエイジングを防いでいきましょう!

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